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「やだやだやだやだ絶対にやだ!むしろやだ!限りなくやだ!お…お前等僕に触ってみ
ろ!!引っかくぞ!顔を引っかくぞ!」
服を剥ぎ取られて僕は、シーツで体を隠しながら、叫んだ。だが、背後には松田さん。前には
Lがいるので逃げる逃げれない。それでも精一杯威嚇したのが効いたのか、二人は顔を見合 わせる。
「って言ってますけど?」
「やっちゃえばそのうち黙りますよ。」
効いてないし!っていかもう二人とも脱いでやる気満々?
突然、視界が布のようなもので覆われた。松田さんが、
「まあ、勝負の判定がしやすいように、目隠しね。」
はあ!?意味わかんないんだけど!
「知らないんですか?SEXの時、目隠しすると…」
シーツが剥ぎ取られ、胸の飾りになにかが触れた。ざらりとした感触に、僕は不覚にも声を上
げてしまう。Lが続けた。
「感度が上がるんですよ?」
「やっ……」
後ろから手が伸びてきて、僕の前を優しく弄り回す。嫌がる僕の手を、後ろで交差されて掴ま
れた。舌と指、その両方で胸の愛撫を続けられる。前は上下に扱かれて、後ろでは入り口だけ を遊ばれて、もうなにがなんだかわからない。
「痛……!やだ……」
かりっと乳首に歯を立てられ、仰け反る。すると、後ろでせせら笑う声、
「嫌がってますよ?離れたらどうです?」
「知らないんですか?月君、痛いのが好きなんですよ。その証拠に……」
前にもう一本腕が伸び、花芯に爪を立てられる。ぞくりっと背筋に電撃が走り、一際高い声を
上げた。わざと耳元で、松田さんが、
「月君、マゾだったの?言ってくれればよかったのに。」
「違っ……んんっ……」
入り口を何度も引っ掻かれ、悶える。だが、けして指を入れてくれない。根元はしっかりと押さ
え込まれ、僕は高まりの限界を感じた。
「い……」
「ん?」
「いれて……。」
僕のつぶやきに、二人が離れる。立ち上がった竿に触れようとすると、今度はどちらかわか
らない手が伸びてきて、後ろ手に縛られた。ベットに転がされ、しばらくそのままにされる。
「このままに…しないでよ……」
言うと、すぐに誰かが僕の後ろにきた。両膝の後ろを持ち上げられて、なんの準備も無く、後
ろを貫かれる。
「ひ…痛っ……やだぁ……」
こんなことをするのはLしかいない。力いっぱい首を振ると、顎を松田さんにつかまれディープ
キスをされた。唾液が混ざり合い、口の端からだらしなく零れる。後ろの感覚は、痛みから快楽 へとシフトしていった。唇が離れ、性器をねっとりとした感触が包む。咥えられた。理解して、声 を上げた。
「だめ……汚……」
だが、指は根元を掴み、感覚は発散されることがない。どかそうにも腕は動かない。後ろに
逃げれば、もっと深くに抉られることになる。
Lが僕の首に唇をあてがった。彼がイクときのクセだ。ナカに熱いモノが流れ込む。
「はっやー。そんなんで彼を満足させていたんですか?」
しゃべるたびに息が吹きかけられ、敏感になった感覚が反応する。Lはナカのものを引き抜く
と、
「後がつまっていますので。滑りやすくして差し上げたんですよ?」
「それはどうも。」
今度は前から、ゆっくりとナカを圧迫していく。全部入れ終った後、彼は感じるポイントを的確
についてくる。その度に、僕は引きつった嬌声を上げてしまう。耳たぶを誰かが噛んだ。そして 低い声で囁く。
「月……」
ぞくぞくっと体が反応した。その瞬間、なにか糸が切れたように、僕は甲高い声を上げてしま
った。そんな風に名前で呼ばれるのが苦手だ。だから……
「う……あ……」
「イッちゃったんでしょう?」
きっと目の前には、松田さんの笑顔が広がっているはずだ。小さく頷くと、ぐいっと顔を横に向
けさせられ、口の中になにか押し込まれる。
「んんッ!!」
「射精せずにイクなんて女のようだ……淫乱な奴ですね。」
Lだ。怒りまかせに自分のものを、僕の喉に貫く。無理やり頭を揺すられて、息ができない。
上と下。同時に犯されて感じる僕は、確かに彼の言うとおりかも。松田さんは、僕の胸に舌を 這わせて、
「そうやって虐めてるから、月君怖がっているでしょ?」
「そうですか?じゃあ、ヤサシイ貴方にお任せしますよ。」
彼は強気に僕から離れる。去り際に、僕の根元を紐のようなものできつく縛られた。
「ひっ……」
「射ったらだめですよ。」
そして彼の感触が消える。後は、優しい刺激が僕を追い上げていく。
何度交互に犯されたか。
快感は先端で塞き止められ、僕は泣きながら声を上げていた。だが、止まることはない。朦
朧とした意識の中、僕は今入れている相手にこんなことを言った。
「もっと…ね……もっと……!」
「ほら、僕のほうがいいらしいですよ。」
ねだっている僕は、なんの会話をされているのかわからない。ただ、腰を押し当てているだ
け。
「この勝負、僕の勝ちですかね?」
「彼の言葉をそんな安易に捉えていいんですか?よく聞いてごらんなさい。」
緩やかな快感に、僕は首を振った。
「そ…んなんじゃ……や……もっと…強く……」
「ほら。」
後ろから誰かが引き離す。すぐに、ゆるくなった秘所に欲望が押し当てられ、貫かれる。それ
だけではなく、指も潜り込まされて左右に犯された。
「あっ……そ…こ……」
「彼はね、めちゃくちゃにされるのが大好きなんですよ。そんな風に優しいだけじゃ、満足なん
かいくものですか。」
「……………まったく。」
指が引き抜かれた。すでに繋がっている蕾に、もう一本、何かが押し当てられる。一瞬だけ、
僕の意識が覚醒した。
「や……だめ!」
「この……淫乱!」
「あああああっ……!」
悲鳴。痛みと激しい圧迫感が、体中を襲う。押し入ってきた相手が苦しそうに、
「さすがに……2本はきついね。」
「なら…貴方が出て行けばどうです?」
「冗談。彼、痛いのが好きなんだろ?」
動かされると、痛みと激しすぎる快感が、また意識を混濁させていった。
「じゃあ、存分に痛がらせてあげるよ……」
なにを言われているかもわからず、僕は腰を振る。喘ぎ声と共に、僕の口から漏れたのは謝
罪だった。
「ご…ごめ……さい……ゆるして……」
「謝られてもねぇ……」
意地悪く、Lが僕の竿に爪を立てる。松田さんが、僕の耳元で、
「本当にそう思ってる?」
「ほ…ほんと…あっ…」
「そうじゃないでしょう?ほら、貴方が悪いのだから。そんな言い方でいいんですか?」
「ほんと……で…す……抜い…て…」
「敬語じゃないの?月。」
「抜いて…くださ……ああッ……」
「じゃあ、どちらを選ぶんですか?」
「それは……」
『………………。』
「どっちも……ひっ!」
力任せに二人が動く。苛立ったように松田さんが、
「それじゃダメでしょ。」
「じゃ……どっちもやだ!」
「それじゃあ、このままになりますよ。いいんですか?」
「やだ!」
『…………………。』
どちらかが竿の紐に手をかけた。
「まったく……」
「我侭なお姫様で………」
「ひっ…あああああっ!」
僕が果てた後も、二人は何度も僕の中を犯していった…………。
「月君だって、悦んでいたじゃないか!」
「松田さんなんか知らない。」
「月君、最終的に貴方を傷つけたのはそっちの馬鹿です。」
「竜崎なんか知らない。」
『……………………。』
「別れる………」
足腰が起たなくなった僕を、松田さんとLが必死に説得をしてくる。僕は枕に顔を押しあてて
いた。
「なんでですか!?最後は月君だって、ねだってきたじゃないか!!」
「そうですよ!終わりよければ全てよしですよ!」
こいつら、自分がなにをやってなにをいってるのか解っているんだろうか?
「どちらか選べっていい続けるなら……僕知らない……」
「じゃあ……」
「言わなければ考え直してくれます?」
僕は顔を上げた。両隣に居座る二人を交互に見つめ、
「……どうしよっかな……」
「じゃあ考えが固まるまで……」
「もう一回戦……」
僕はにこやかに二人の頭をがしりと掴んだ。そして。
「やかましい、ぼけぇ!!」
一気に爪を立てて引掻いた。
そして犬と仔猫とお兄さんにもどる………
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